気象庁によりますと、低気圧が発達しながら本州の南岸を東に進む影響で、6日朝にかけて、関東甲信の山沿いや山地を中心に大雪となり、東京23区を含む平地でも雪が積もるところがある見込みです。
6日昼までの24時間に降る雪の量は、いずれも多いところで
▽甲信と関東北部の山地で40センチ
▽箱根から多摩地方や秩父地方にかけてで30センチ
▽関東北部の平地で25センチ
▽関東南部の平地で10センチと予想され
▽東京23区でも8センチの雪が降る見込みです。
気温が予想よりも低くなった場合は、雪の降る量が多くなるおそれがあり、気象庁は積雪や路面の凍結による交通への影響に十分注意するとともに、電線や樹木への着雪や、農業用ハウスの倒壊、なだれにも注意するよう呼びかけています。
不要不急の外出を控え、外出する際は、雪が強まる前に早めに帰宅することを心がけるようにしてください。
また、冬用タイヤを装着していない車の運転を控えたりするなど、大雪に備えてください。
大相撲初場所 横綱 照ノ富士が優勝 4場所ぶり9回目
February 1, 2024本州の南岸を進む低気圧の影響で、関東甲信では6日朝にかけて、山沿いや山地を中心に大雪となり、東京23区を含む平地でも雪が積もるところがある見込みです。気温が予想よりも低くなった場合は、降雪量が多くなるおそれがあり、交通への影響に十分注意してください。
関東甲信の山沿いを中心に大雪が予想されることから、国土交通省と気象庁は、不要不急の外出を避け、やむをえず車を運転する場合は冬用タイヤの装着を徹底することなどを呼びかけています。
5日昼すぎから6日の午前中にかけて、関東甲信の山沿いを中心に大雪が予想され、気温が予想よりも低くなった場合には、東京23区を含む平地でも警報級の大雪になるおそれがあります。
これを受けて、国土交通省と気象庁は、不要不急の外出を控えテレワークの活用なども検討してほしいとしています。
そのうえでやむをえず車を運転する際は
▽冬用タイヤの装着を徹底し、劣化や摩耗がないか確認するとともに
▽チェーンやシャベルなどの装備も持ち運ぶよう呼びかけています。
国土交通省によりますと、東京の都心で10センチの積雪を観測した、おととし1月の大雪では、首都高速道路で冬用タイヤを装着していない車の立往生が発生し、解消まで最大で14時間かかったということです。
大雪になると道路に積もった雪や路面の凍結などで、車の立往生や事故が起きやすくなりますが、事業用の車が冬用タイヤやチェーンを装着せずに立往生した場合、悪質なケースは行政処分の対象になるということです。
また、雪の降り方によっては高速道路や並走する国道が同時に通行止めになるおそれもあるとして、う回のほか通行ルートの見直しへの協力を求めています。
国土交通省と気象庁は、最新の気象や交通の情報を確認し、外出が必要な場合は時間に余裕をもって行動してほしいとしています。
5日以降の交通影響
5日以降、大雪が予想されている関東甲信では交通への影響が出ています。
【空の便】
日本航空と全日空が5日午後以降に羽田空港を発着する一部の便の欠航を決めていて、日本航空はあわせて46便、全日空はあわせて30便が欠航となっています。
【高速バス】
5日の運休を決める会社が出ています。
ジェイアールバス関東は
▽東京と大阪、京都、兵庫、徳島、愛知、岐阜、静岡、長野、山梨などを結ぶ路線と
▽長野と大阪、京都を結ぶ路線で、
すでに運休を決めている便があります。
今後、5日と6日の便を中心にさらに運休が増える見通しで、公式ホームページなどで最新の情報を確認するよう呼びかけています。
【道路】
高速道路各社は、雪の状況によっては、中央道や、東名高速道路、新東名高速道路、外環道や圏央道など広い範囲で通行止めになる可能性があるとしています。
また、東日本高速道路は、5日朝から管内の高速道路でノーマルタイヤでの通行を禁止することにしていて、冬用タイヤの装着とチェーンの携行を呼びかけています。
【鉄道】
首都圏のJRや私鉄も雪の状況によっては大幅な遅れや運休などが発生する可能性があるとしていて、今後の気象情報や運転状況を確認するよう呼びかけています。
政府 情報連絡室を設置 情報収集と警戒にあたる
5日から関東甲信地方で山沿いや山地を中心に大雪となり、東京23区を含む平地でも雪が積もる見通しとなっていることを受け、政府は4日午後3時、総理大臣官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置し、情報収集と警戒にあたっています。
国交省と気象庁 共同で注意呼びかけ
関東甲信で大雪が予想されることについて、5日午前、国土交通省と気象庁が共同で注意を呼びかけました。
この中で、気象庁気象監視・警報センターの杵渕健一予報官は「きょう夕方から夜遅くにかけて雪のピークとなり、あす朝にかけて山沿いや山地を中心に大雪が予想される。あす朝は気温が低いため通勤や通学の時間帯は路面の凍結や交通への影響に注意しほしい。また、東京23区では注意報級の雪が見込まれるが、場合によっては警報級のおそれがあるため十分注意してほしい」述べました。
また、国土交通省環境安全・防災課の寺沢直樹道路防災対策室長は「最新の気象情報や道路交通情報などに注意して十分に時間の余裕を持って行動してほしい。大雪の場合は不要不急の外出は控え、やむをえず車で外出する場合は必ず冬用タイヤを装着するとともにタイヤチェーンも準備してほしい。また、食料や水、携帯トイレ、毛布を用意するほか、燃料の補充もお願いしたい」と呼びかけました。