大相撲初場所 横綱 照ノ富士が優勝 4場所ぶり9回目

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大相撲初場所は千秋楽の28日、横綱・照ノ富士132敗で並んだ関脇・琴ノ若との優勝決定戦を制して、去年の夏場所以来となる4場所ぶり9回目の優勝を果たしました。初場所は14日目を終えて照ノ富士と琴ノ若が2敗で並び、3敗で綱とりがかかっていた大関・霧島が追う展開となりました。

千秋楽の28日、先に取組のあった琴ノ若が平幕の翔猿と対戦し、素早い動きが持ち味の相手のまわしを取って「上手投げ」で勝って132敗としました。


 

決定戦では照ノ富士がもろ差しを許しましたが、そのあと巧みに巻き替えて逆にもろ差しになり「寄り切り」で勝って9回目の優勝を果たしました。


照ノ富士は去年の夏場所で優勝したあと、腰のけがなどで続く名古屋場所を途中休場し、その後は2場所続けてすべて休場しました。

ただ、3場所ぶりの出場となった今場所は後半にかけて相手を四つに組み止める本来の相撲を見せるなど横綱の力を示しました。

 
 

9回目の優勝を果たした横綱・照ノ富士は「去年、優勝してからけががよくならなくて、休場が続いていた。心だけ折れないよう日々頑張ってきた。素直にうれしい」と喜びを語りました

132敗で並び優勝決定戦で戦った関脇・琴ノ若については「若い人たちが番付を上げてきているので、そういう子たちとやるのが楽しい。力をつけてきたと相撲をとっても感じるし、もっと鍛えて次の番付を目指してほしい」と期待を寄せていました。そして「あしたから来場所に向けてまた頑張る」と締めくくりました

3場所ぶりの出場で復活を印象づける優勝を果たした照ノ富士。9回目の栄光の裏にはけがに苦しみ万全ではない中で戦い続ける横綱の姿がありました。


横綱昇進前からひざのけがや糖尿病に苦しんできた照ノ富士ですが、最近は腰にも痛みを抱えるようになり、休場が増えました。横綱在位15場所で全休が5場所、途中休場もあわせると8場所で休場していて、去年、15日間相撲を取ったのはひざのけがから復帰し、優勝を果たした5月場所だけです。

ただ、その裏では出場に向けた調整を懸命に続けていました。去年の九州場所と冬巡業を休場したあとは痛めていた腰の治療に専念すると初場所前は出場をうかがって相撲を取る稽古を続けました。横綱審議委員会の稽古総見では大関・貴景勝と霧島、関脇・大栄翔と12番相撲を取るなど精力的に稽古する姿を見せました。

この時には番数を重ねるごとに息が上がり、ブランクを感じさせましたが初場所初日、新小結の宇良との一番では宇良の腕をかかえ、押し出しで勝利するなど序盤戦は41敗でまとめました。

取組後、支度部屋での取材には息を切らしたまま応じ、手応えを口にすることはありませんでしたが中日8日目以降、取組を重ねるごとに少しずつ前向きなことばが聞けるようになりました。